最近、息子(4)が36を推している。息子はイギリス発の幼児向け算数学習系アニメ『Numberblocks』が大好きで、数字の属性に興味津々だ。
ある朝、息子をこども園に連れていく車内での出来事。英会話系のポッドキャストを聞いていると「英語で四則演算はどう言うの?」という質問が読み上げられた。掛け算のパートに入ると、4の段を例に解説が始まった。息子はNumberblocksの4の段の歌が特に好きなので、興味を持って聞いていた。
番組内では4の段の途中で終わったが、息子は続けて「36は2と3と4と6と9のテーブルにあるんだよね」と言う。テーブルというのは、英語で九九の段のことだ。つまり36は、2でも3でも4でも6でも9でも割れるということ。私は「そうだね」と返した。
続けて息子は「あとさあ、1+2+3+4+5+6+7+8も36なんだよ」と教えてくれた。運転中の私が「え、そうなん?」と聞き返すと、息子は「そうだよ。36はスクエアと階段両方なれるんだよ。すごいよね」と言っていた。
スクエアナンバーというのは同じ数を2回掛けた数で、すなわち平方数。階段というのはNumberblocks独特の表現で、36個の四角は1段、2段、3段と階段状にきれいに並べられるよねという意味だ。数学でいう三角数のことなのだと思う。
Numberblocksには「スクエアクラブ」と「ステップスクワッド」というチームがある。正方形になれる数は「スクエアクラブ」、階段の形になれる数は「ステップスクワッド」に所属している。36はその両方を掛け持ちできるレアなメンバー、いやナンバーだ。
Numberblocksのエピソードの1つで、スクエアクラブとステップスクワッドで宝探しゲームで対決する回がある。36はどちらのチームにも入っていないが、スクエアにも階段にもなれる。36より小さい数字たちはそのことに気づいていないようで、こっそり出てきてあるいたずらをするのだ。
この話では、例えば階段の形でないと開けられない仕掛けや、反対に正方形でないと開けられない仕掛けが登場する。スクエアナンバーズも半分に分かれることで階段の形になれたり、ステップナンバーも、例えば3と6がくっついたら9でスクエアになれたりといった要領で、それぞれ工夫してパズルを解いていく。
パズルを解いたら手に入るピースを多く集めたほうが勝ちというルールだが、36はある時は階段になって階段チームの取ったピースを仲間として回収し、ある時はスクエアになってスクエアチームの取ったピースを回収する。そして最終的には36が単独で全てのピースを手に入れるという話だ。ちょっとずるい。
私はこういった数字の属性にはあまり詳しくないので、後であらためて調べてみた。36は息子の言う通り平方数であり三角数だった。これは平方三角数という珍しい特性で、1の次が36、その次は1225、41616とかなりレアな数字なんだそう。
たぶん息子はそこまで気づいていないけれど、36がスクエアにも階段にもなれることを面白いと感じて、強く印象に残っていたのだろう。Numberblocksがそれだけ面白いのだ。本当によく考えられた番組である。
36は平方三角数。だから何と言われたら特に何でもないけれど、私はこのことを絶対に忘れないと思う。
これが件のNumberblocksの宝探し対決


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