先日、息子に『3匹のこぶた』を読んだ後、「『赤ずきんちゃん』という話知ってる?」と息子に聞いてみたら「幼稚園で聞いたことある。でもお話しして」と言われたので、その場で記憶を頼りに『赤ずきんちゃん』の話をしてあげることになってしまった。
以下は私が記憶を頼りに話した『赤ずきんちゃん』。
むかしむかし、ある所にかわいらしい女の子がいました。いつも赤い頭巾をかぶっているので、赤ずきんちゃんと呼ばれていました。
赤ずきんちゃんはお母さんに頼まれて、おばあちゃんにリンゴを持っていくところです。おばあちゃんの家までは林を抜けていきます。
林に入ったところで、通りすがりのオオカミが赤ずきんちゃんを見つけました。「お、うまそうな女の子だなあ。ようし、つかまえて食べてやる」そう思ったオオカミは、コソコソと赤ずきんちゃんについていきます。
道中、オオカミは赤ずきんちゃんに声をかけました。「おじょうさん、おいしいリンゴはいらんかね」赤ずきんちゃんは答えます。「リンゴなら今からおばあちゃんに届けるところよ、たくさんあるから要らないわ」
失敗したオオカミは、おばあちゃんの家に先回りします。そしておばあちゃんを食べてしまいました。むしゃむしゃ。
そこに通りがかりの猟師が現れて、オオカミをやっつけようとします。しかしオオカミはこの猟師も食べてしまいました。むしゃむしゃ。
コンコンとノックの音がします。赤ずきんちゃんがやってきたのです。「おばあちゃん、赤ずきんです。入ります」
赤ずきんちゃんがおばあちゃんのうちに入ると、ベッドではおばあちゃんの服を着たオオカミが眠っています。赤ずきんちゃんはちょっと変だぞと思いましたが、おばあちゃんに会うのが久しぶりだったので、まだオオカミだとは気付きません。
すこしお話しして、やっぱり気になる赤ずきんちゃんはおばあちゃんに尋ねました。「おばあちゃんの耳ってこんなに大きかったかしら」
おばあちゃんに変装したオオカミは答えます。「これはね、お前の話がよく聞こえるように、大きくなったんだよ」赤ずきんちゃんは、「なるほど! でも、おばあちゃんのお口はこんなに大きかったかしら?」とさらに尋ねます。
オオカミは答えます。「それはね、お前を食べるためさ!」そう言うと、オオカミはその大きな口で赤ずきんちゃんを食べてしまいました。むしゃむしゃ。
赤ずきんちゃんは、オオカミに食べられてしまいました。
いったんここで整理したい。諸君はお気づきになっただろうか。私は致命的なミスを1つ犯してしまった。
本来ならば物語の最後に赤ずきんちゃんとおばあちゃんを助けに来るはずの猟師を、赤ずきんちゃんより先にオオカミに食べさせてしまったのだ。
これにより赤ずきんちゃんたちを助ける者がいなくなった。いや、もう一人別の猟師が通りがかったって良いのかもしれないが、ここは最初に与えられたカードで乗り切りたい。
そこで、苦し紛れに最後の段落で『赤ずきんと健康』に流れ込んでいってしまったのだ。『赤ずきんと健康』というのは、動画クリエイター井上涼さんの作品である。
赤ずきんちゃんは、オオカミに食べられてしまいました。でも大丈夫!
だって私は主人公。主人公は何があっても大丈夫なんですから。
Tanoshimida / 井上涼公式チャンネル『赤ずきんと健康』劇中歌より引用
この作品の冒頭で赤ずきんちゃんが歌う歌を「ハッピーエンドへの道〜♪」まで歌ったところで、息子からつっこみが入った。
「なにそれ(笑)」
もっともだ。私もそう思ったもん。その日は一緒に図書館に行って、赤ずきんちゃんの話を確認した。めでたしめでたし。


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